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世界遺産-バンディアガラの断崖!

チーン!(トースターの音)

車が停まったところは大きな岩に阻まれた行き止まり。
バイクが数台止めてあり、鍾乳洞の入り口の様にも見えるその岩の下が天然のトンネルで、いまから中を通り抜けるらしい。
あっ!家はその上に建ってるのね!すごい!
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ただ厄介なのは、バイクの主たち。
トンネルが日陰で涼しいのか、木彫りのマスクやら人形やらを広げて土産物屋をしている。
めんどくさいなぁ~と思ったのも要らぬ心配。
暑すぎて誰も仕事する気なし。
岩の中でお昼寝する人多数。

が、決して冷んやりともしてませんよ。
日陰でというだけで暑さには変わりない。
ジーーーーーーーーー。人が居るのに暑くて音がかき消されている。耳がやられた?鼓膜もどうにかなってるだろう!
トンネルでゴロゴロしてる人が多いので、まるでニューヨークの地下鉄、Aラインのホームのようだ。

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写真、いいの撮れていれば嬉しいんだけど
いつの間にか子供は入ってるよね、必ず。
チョロチョロあっちこっちに多すぎて全く気になっていない。
ヤギと同じくらいうろうろしてる。帰ってきて写真見るたび笑ってしまう。
こんな子この家に居たっけ?って。
セネガルの児童福祉施設では昼間は数百人の子供が裸足で走り回ってたわけだから、
だんだん慣れてきて、どこにいっても、その存在が気にならない。


さて、暗闇から抜けて直射日光に照らされながら進むとすぐ断崖絶壁、絶景ポイント!
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3枚の写真でパノラマ写真↓(実は左から2番目の写真が欠けている!ツラーーーイ!)

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でもね!でもね!!ああぁ~言葉には出来ない大きなインパクトがダーーーンと体当たりで飛び込んできた瞬間!
熱病にならなくとも、クラクラして重力のまま吸い込まれそうな世界。
そう!これは、風景でも景色でもなく、世界!自分がここに居ることを実感できる世界!

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クリックして大きく拡大してみてね!日陰の部分、道やヤギが家が見えます!人が住んでます。
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雨季にはこの断崖の上から真下に落ちる滝が現れるらしい。(今は乾季)



昨日の村を眺めたとき、この世のものとは思えないのどかさを感じた。平和すぎて、極楽のようだった。
でも風景としてしか見ることが出来ない自分にちょっとがっかりしていた。それではただの旅行者じゃないか!って。
でも、そこでは感じることの出来なかった一体感が今度は感じることが出来た。
宇宙的なエネルギー、ビシバシのところだった。
崖の上から見下ろせば、美しい猛禽類の鳥が大きな翼を広げて旋回する。アバターじゃないけど背中に飛び移れそうなほど何度も下を行き来する。もう一種、ツバメのような鳥もスッと風を切りながら下からの上昇気流でサーフィンのように遊んでいる。見ていると本当に酔ってくる。

足元がツバメにすくわれて、鷹の背中に飛び移り、一気に断崖を急降下!
マスクを着けた村人のダンスに紛れ込み、ドゴン族に700年前追いやられたテラン族だと間違われ、ついには生き血を先祖の像に塗り重ね、神々にささげるサクリファイスの儀式が!
な~んて、想像です。

しかし、対面にそびえる断崖には追われたテラン族が住んでいた場所。
いまは、ブルキナファソやガーナにその末裔を見つけることが出来たらしい。

こんな素晴らしい世界を切り離されるのは本当につらいけど、次の村に行くかどうか迷いあぐねているガイドさんもいるこったし、私もいつフラッと崖から落ちていくかわかんないので、これまたここを後にして、先ほどのインディゴ染めの村まで引き返すとする。



さらにドゴンにご興味のある方は、文化人類学者マルセル・グリオール著 『水の神 - ドゴン族の神話的世界』、『青い狐 - ドゴンの宇宙哲学』、そして下の引用を読んでみてください。

先祖は星の世界から下ってきた -神話社会にイスラム化の波- 森 淳 (DOGON西アフリカ・クラブ代表)

ドゴン族の村での楽しみの一つに屋根の上で見る星の数々がある。電気のない村は夜になると、まるで舞台の幕を引くようにさっと暗くなる。そしてそこには昼までは感じることのできない世界が広がってくる。

ドゴン族の神話によると、彼らの先祖は遠く果てしない星の世界から下ってきたとされている。そんな村の成り立ちも神話にしたがって形成されていたり、村のはずれには「キツネ占い」が作られてあったり、何となく別の世界に足を踏み入れたような思いがする。しかし、神話によって支配されていたドゴン族の人々の世界も、次第に変わろうとしている。つまりイスラム化である。アニミズム(霊的存在への信仰)からの脱却は、それまで秘められていた世界からの解放でもある。
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オーブントースターのような車中で思うこと

さてこの先はどこへいくのだろう?
ネットで見て来た仮面ダンスの村だろうか?
いくつもの村がバンディアガラの断崖に沿って点在しているので、どこに行くのか、横の距離感も縦の高低差も、全く想像つかない。

移動のために車に乗るや、汗がさらに噴き出す。
ぬるい水をボトルから喉に流し込むが、カラカラの土の植物に水をやる様なもので、喉が乾いてるからというより、体に水をやる、という感覚。40度は超えてる暑さだろう。熱射病になってもおかしくないが、我ながら自分の体力に感心する。
ポカリの粉末もあのサイズの袋で1リットルボトル1本分しかなかった。余り好きではないけどゲータレードの粉末を溶かす。
あぁ~ナトリウム不足!

ジープも懸命に冷たい風を送ろうとするが、もはや役に立っていない。ガタガタ道を走ってくれてるだけでもありがたく、エールを送る。こんなところでのエンストは考えたくない。

見晴らしのいい尾根道を右へ左へ。
村を通り抜けながら、いつもの暮らしをしている人たちを見る。水を運び、米をつき、水を運び、水を運び…。
日に何度も水を運ぶ。子供も何度も水を運ぶ。
1日に何度水を組むのか聞いてみたら、ブバさんは、7回くらいじゃないかと言った。
井戸まで並んで水を組みに行く姿をアフリカでは何度も目にする。水道がないとは、こういうことなんだ。重い水を汲むのは大変な労働。でもその仕事は女性と子供の仕事。

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洗濯に行く人たちもみんな女性

大地が濾過した天然の水。
地下に流れる川。
泉。
私は、目に見えない自然の恵みをすっかり忘れて生活をしていた。温暖化でさらに砂漠化していけば、村々の未来が絶たれてしまう。問題の根源をたどるサイクルを突き詰めていけば、解決や救済への時間はとてつもなく長い。
いったい私たちやこの村人たちはどうすればいいのだろう。

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アフリカで藍染体験

幸せッス!
マリでインディゴ染め体験できるなんて!!!
アフリカのインディゴを知ったのも最近のこと。
アフリカといえば原色!と思ってた。

西アフリカのテキスタイルアートの本を見たとき、まるでアジア!と心が躍り、何か世界中に共通するものを感じたくなった。
インディゴブルー。
絞り染め。
生成り。
綿。
今も西アフリカでは普通に女の人や子供、男の人も、藍色の布をまとっているのを目にする。
綿花生産はマリやセネガルでは主要産業だ。ただ工場を作るお金などの条件がそろわないため、それらは中国に送られていく。

ブバさんが連れて行ってくれたのはサンガ村入り口の染をしているお宅。
一応、今日の予定ではインディゴワークショップとなっていたので暑くて朝から死にそうだけど、テンションを上げていこう!

お父さんはマスクをおみやげ物として売っているらしいが
すいません・・・といって素通り。
奥で作業しているお母さんのところへ行く。
10歳くらいの娘さんと一緒に縫い物をしていた。

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お父さんと息子が商品を説明する。

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染めの過程と原料の説明をされる。乾燥インディゴとポタッシウム(カリウム?)

ワークショップというのはここまで。
作業場の見学のみを意味してたらしく、私は体験ワークショップを望んでたので、ブバさんの通訳で、料金を払ってスカーフを作らせて欲しいと頼んでみる。気持ちよくOKが出る。

生成りの手織り布を2枚縫い合わせ、スカーフ幅にする。
ちょうど昨日老人が織っていたのと同じ布。
紡ぐ人、織る人、染める人、服を作る人、 みんな専門職として分かれている。
それだけ仕事として成り立っているということだろう。

もっときれいな合わせ方があるのにーと思ったが、アフリカ式に準じる。
次に、修行中という娘さんに絞り染めのステッチを教えてもらう。

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娘さんは末の赤ちゃんを後ろに背負いながらお仕事

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彼女は感覚で覚えてるので、等間隔に布をつまんで固く結んでいく。
難しい。
3種類ほどステッチを教えてもらい何とか仕上げる。
お母さんは「賢い」と褒めてくれた!
インディゴのポットに入れて攪拌する。簡単すぎ!

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ちゃっかりバッグに忍ばせてきた白い綿のブラウスも一緒に染めさせてもらう。

いまからサンガの村を訪ね、乾くころ帰ってくることに。
ちなみにおとうさん、19人の子持ちです。

世界遺産 ドゴンの村

バンディアガラのホテルは非常に庶民的なエリアにあって,まぁ、それも仕方ないような小さな町で、裏に住む人との距離が非常に近い。用心してか、カギが多い。それはそれで不安になる。
パーキングスペースにある蛇口には次々と近所の人が水を汲みにくる。
プールもあって中庭は素敵だけど、英語がここでは通じない!フランス語で書かれたメニューから無難にベジタブルパスタをオーダーする。待ち時間はWiFiで時間が潰せたからいいものの、オーダーしてから30分後スパゲッティーを買ってきたウェイターが帰ってきた。せめて走ってほしかった。
頭の中ではいろいろ考え始めた。お湯を沸かしてる間にスパゲッティーを買いに行っただろうか?それとも今から沸かし始めるのだろうか?ソースは先に作ってるだろうか?
さすがアフリカンタイム,オーダーして1時間して出てきた。味は美味しかったので許すとするか。

翌朝、いつもより早めに行動を開始。
予定が多いのと昼の暑さを覚悟してのこと。
これからは山道を登る。車は直ぐにデコボコ道を走り出した。
乾燥で木がないので山なのか断崖の上を走ってるのか、とにかく平坦な高い台地の上を走っている。
谷の向こうはドゴンの集落が見える。
神に近いところを選んで住んでるようだ。

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クリックして拡大すると家々が見れます。

山を越えながら、村をいくつも通り過ぎる。

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平和。

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私たちの生活の水準や価値観の違いを比較することが出来るだろうか?

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ツーリズム=観光の意味だけでなく「学び」という別の意味を持つ言葉が出来ないものだろうか?
エコツアーというのも近いが、体験ツアーを提供されているようでちょっと違う。

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カメラを開けてみると、自分でもあきれるほど写真を撮っていない。暑すぎて面倒くさくなってたらしい。
この日の夜から、暑さにやられて顔が腫れた。SPF100のサンスクリーンをつけてたので日焼けはしてないが、熱波で顔から熱が2日間引かなかった。

ドゴンの宇宙に近づく

1日が長い。
ジェンネを離れて、陸路のハブ、セバレに行く。
ここでほとんどの人がガソリンを補給してモプティ、ティンブクトゥ、ドゴンとそれぞれの目的地に分かれる。
私たちの車は南行きの道路でドゴン地方を目指す。
ドゴンを抜ければ、お隣の国のブルキナファソに入る。ブルキナファソ!アフリカにそんな国があることも知らなかった。

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広陵とした乾燥地帯に赤い岩山が迫ってくる。
浸食された奇岩があちこちに見え、飽きることはない。
ピークの渓谷で写真休憩。
まるで岩盤浴。あっちー!
他のバスからもグッタリした乗客がトイレ休憩に出てくる。もちろん青空トイレ。
大衆バスにはエアコンもないし窓も開かない。ドアが開けっぱなしで走ってる。
それならまだいい方で、バスの中に座るより、ルーフに載っている方が涼しいらしく、炎天下の中、振り落とされそうなほどの人が車の天井にしがみついている。荷物が車内で人が外。

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遠くに 左右対称に隆起した峡谷が見える。それが今から訪ねるソンゴ村。ドゴン地方の入り口、最初の村だ。

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大木のある村の入り口には人が集まり、平和な雰囲気が漂う。
ツーリストは訪問料を払わなければならない。すると村の案内人が先に歩いて村に招き入れてくれる。

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緩やかなカーブのある坂を上がっていく。
開けっぴろげな土の家は、ござを広げた中庭で女性が糸を紡いでたり、綿をカーディングしてたりする。その少し先には、オォ…織り人がいたっ!!それは観光向けのデモンストレーションかどうかは不明だけど、観光客が私だけなのは間違いない。この光景を独り占めとは来た甲斐があるいうもの。

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老人は器用に足の指に挟んだ紐を引っ張ってハーネスを上げたり下げたりしている。そして同時にシャトルを走らせる。

代わって織らせてもらった。

ぶら下がったハーネスは安定が悪く、シャトルを滑らせたらすぐに筬で打ち付けないと均一にならないのでリズミカルに動作しなければならない。空中ブランコのようだ。

できるようになるまで頑張りたいところだけど、地元の見物人が増えてきたので5センチほど織って代わってもらった。
笑われたけど仕方ないよね。


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どんな道具を使うのだろうか興味津々で糸カゴを覗きこんだら手作りの使いこなされたシャトルがあった。分けてもらおうと思ったら、その老人、隣の建物に走っていって、これもあるよと手織り機を持って来た。ちゃっかり売ってるんだ!
まだ値段の感覚がわからないので、言われる価格のままだったり、ちょっと下げたりしているが、こういう貴重な体験で値切るのは失礼なもの。わたし的には、感謝です。
途上国での値段交渉はしんどい。
あとあと痛い目にあいながら旅は続く。

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村に入って5分もしない内に、テレビや本の中でしか見れなかったことが目の前で起こり、その貴重な体験をさせてもらった。
ここは、残ってるお金の心配や、来るまでの高額な出費のことは一切忘れよう!
今この村にいることにとても意味があるし、暑い昼下がりのせいだかなんだか、景色がきらきら輝いて見える。
登りつめた坂の上には集落の後ろに迫る崖があり、岩を上がっていくと、どう見てもそこが宗教的儀式の広場であることがわかる場所に出る。

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壁画はグラフィティのように派手にイラストが描かれ、その前に焼け跡が残るストーンサークルがある。
少年たちの大人になる儀式や家族に誕生の祝いがそこで行われる。
絵は儀式のたびに少年によって天然色で塗り重ねられている。

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この村はイスラム教徒の村だが、ドゴン族の宗教思想であるアニミズムは今も受け継がれていて、伝統行事、冠婚葬祭のほか、女性の生理を汚らわしいものとし、生理中の女性の居場所やクリトリスの切除が今も人権保護団体の指導を無視して密かに行われているらしい。

アニミズムは仏教のように輪廻転生がある。
全知全能の神「アンマ」は無の宇宙に泥を投げて太陽・月・星を作った。次に粘土を投げて頭を北にむけて横たわる人間の形をした大地を作った。「アンマ」は大地と交わり男の子「ユルグ」と双子の精霊「ノンモ」が誕生する。 「アンマ」は男女一組の人間をつくり、この二人から8人の男女が生まれ、ドゴン始祖となる。
参照) DOGON西アフリカ・クラブより抜粋


話が飛んだので、サンゴの村の崖の上に戻す。

今度は見晴らしの良い岩の上に出た。

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その時目に映った風景は一生心に刻まれると確信した。
視覚的だけではない。音がすばらしい。
峡谷の谷間に生まれる、かれらの普通の生活の音。
ヤギの声。ロバの雄叫び。杵で打つ音。子供の歌う声。
響き合っていつまでもいつまでもエコーして止まない。
暮れていく陽に急き立てられて、村人が夜の支度にせわしない。もちろんこの村には電気もなく、水道もない。

どこを見ても人の気配がする。
建物の影に見え隠れして、人や家畜やらがチラチラ見える。
ずっとここに座ってただ眺めていたいと思った。
この風景の中に自分がいる実感がわかない。

マリにいて、特に一人旅だからかもしれないが、そんな気持ちが何度かした。
それとも、歳を重ねるほどに自分のいる場所が固定してしまうからなのか?

まだなにかに出逢えるのかも、という期待もあって,その場をあとにした。子供達が集まり出すと合唱団のようになって歓迎の歌を歌い出す。残念なことに、呼称「Bic」,ボールペンをセネガルに置いてきてしまった、こういう時のためだったのに!
申し訳ない気持ちを引きずって子供の横を過ぎ、帰路に着く。
お土産も買って、夕日の当たる土の集落をあとに、ドゴン村の一番開けた町、バンディアガラに向かう。

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幻想郷ジェンネ

ジャンネは、ユネスコ世界遺産のモスクのある街。
そこの月曜市は有名で、地理的には少し後戻りする旅程だがツアー会社に組み込んでもらった。

朝涼しいうちに行動を開始して、ジェンネへの分岐点まで戻り、北上。
やがて川が現れ、車が3台ほど乗るフェリーで向こう岸に渡る。



観光シーズンは2時間待ちのこともあるようだが、渡し船がこちらに戻ればすぐ乗れる。ただ、他に客がいない分しばしの待ち時間でも物売りの餌食になってしまう。
2ドルほどしかないと逃げたが、それでもいいからと女の子たちがアクセサリーを持って追いかけてくる。一つ買って逃げ切ったと思ったら、船の上までついてくる。なんと狭い船上でも彼女たちの店があった。

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隣にもう1隻渡し船がある。そちらは車は乗れない。人が乗って、船に乗れない馬が結ばれて川を歩いている。ん?それとも馬が船の動力?

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ジェンネのボゴラン染め職人を訪ねた。70歳位の女性、パマさんは若い頃ヨーロッパの研究家が書いた本にも紹介されている。ここでは地元の女性と染めの共同作業を行っている。

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ジェンネ独特の民家。
細い階段を上がりきって屋根の上にでる。
360度、見渡す景色は日に照らされた金色の街。
ヤギと子供の声が土壁に反響して四方八方から聞こえてくる。
くりぬかれた窓から普通の生活の営みが見える。
渡ってきた川の向こうはジャンネの古い都のあった地。熱波で霞んでいる。

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暗い室内に入り、パマさんがボゴラン染めのデモンストレーションをしてくれる。
泥を水で溶き、歯ブラシに泥つける。昔は木の繊維を使っていた。
綿の布はすでにガラナという草木の定着液で処理されている。
その乾いた布に絵を描くように泥で線を引く。
部族によって文様が異なる。それぞれが収穫や富を願うシンボルがデザインされている。

息子さんが英語が話せるというのでワークショップに加わった。
彼は商売上手で結局は布の営業を始め、ひとつ私は、漁師の民ボゾ族のボゴランのタペストリーを買うことにした。
モチーフは川。昔から川に対して畏敬の念があったことがわかる。

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出発前にトイレをお借りした。
一般家庭のトイレである。ブバさんが、大丈夫か心配してくれた。
お家の方が慌ててプラスチックのヤカンに水をいれ、ドアを開けて渡してくれた。
インドのバックパッカー経験があるので多少のことは覚悟してるが、歳と共に保守的になっている。
しかし、まともなことに、穴があった!(インドではそれも無かった)
便器らしきものはコンクリートで少し高くもられたもので、中央に四角い穴が空いていてそこにするのだろう。
失敗しても外に流れ落ちて、溝はそのまま屋外に樋を伝って出て行く。
外で知らないで歩いているととんでもないことになるかもしれない!
あるガイドブックでも、ジェンネの下水の衛生問題のことが書いてあった。
しかも靴は選べと。ぬかるみがあると原因はそれこそなにか分からない。

今日はひどく暑い。
ヤギが売買され道が塞がっている。スリに気をつけるよう言われて、神経質になってしまう。
いよいよここからがジェンネの月曜市。

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あちこちから商人が集まり、食材から日用雑貨、なんでも売っている。
布を張った露店の小さな日陰の合間をぬって、人並みを掻き分けて行くのは並大抵のことではない。
さらに、デコボコの道は家畜の糞もある。

昨日、モプティのマーケットでさんざんブバさんに質問したので大抵の怪しげな商品が何かわかるようになった。
写真を撮りたいが、あまりに人が多いし、女性は特に嫌がる。

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フラニー族の赤ちゃん。髪の毛の剃り残しがかわいい。

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染料屋さん


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トラックから溢れるマンゴ

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フラニの女性の黒い唇。
彼女らのおしゃれで、炭にシアバターという木の実の油分を混ぜて唇の周りに大きく針が何本もついたパンチャ-で刺してタットゥーのように皮膚を染める。まるで黒いくちばしの鳥のよう。鼻のピアスもフラニ族のおしゃれ。

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モスクはシンプルでとても美しく、土が放つ光と影と艶やかな人々の衣が舞い、動く絵画の様に見える。

マリの人の宗教はとてもオープンなのか、世界遺産のモスクの隣に大音量でレゲエを流す少年がいる。ミニFMステーションでもやってるのか聞くと、泥の壁の修復をやってる仲間の少年らのために趣味でスピーカーから流してるらしい。同時に隣のモスクから祈りの声がスピーカーから流れ、少し離れたところから結婚を祝う音楽が聞こえ、喧騒が市から聞こえる。

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ブバさんがドゴン村の両親のために土産を買ってる間、日陰でのレストランでコーラを飲むことにした。

働くこと

前にも書いたが、フラニ族は遊牧民なので家畜と自然の中で暮して、テントのような簡易の家の中では着るものも自分たちで作る。マルシェでは家畜を売りお金に変えたり、チーズを売ったりもする。
土の家に住む農耕民族らも、狩猟民族らも、神に与えられた自然の中で生かしてもらっている。
しかし、町が形成されると自分で自分のために天から与えられた仕事を見つけねばならない。
これ、と見つけたものが仕事となることは幸せなことだが、外国の援助でスタートした数ある工芸品のアトリエや共同体も10年20年後になってうまく運営できないジレンマに陥っているところもある。

露天商の暮らしに圧倒された帰り道、ブバさんに革のサンダルが買いたいことを話した。
セネガルのセンターで食事担当の女性が鼻緒の切れたビーチサンダルをずっと履いていたので、私のをあげてきた。ひとつ自分のが買いたいと思っていると話していたら、土産物屋が目の前に現れた。
ちょっと覗いて見ましょうと、中にはいると、うまい具合に想像していたサンダルが売ってあった。
もっと見たいというと足の悪い女性がどんどん出してくれ、選ぶのに苦労するぐらい出てきた。

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ここは身体障害者の作業所で作られた土産物を売る店で、店番の人もみんな足が不自由な人。店の外のござでも仲間がゴロゴロしてるのですが、杖がない時は這う様にしか移動できないらしい。
サンダルは私が作りました。と、男性が入ってきた。革職人の男性が、これもこれもと見せてくれて、どれも素敵なものでいくつか購入することに。

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観光客の少ない今の時期、収入がなくて困ってたそうで、お互い嬉しい買い物となった。いろいろ施設の話を聞かせてもらい、私がアフリカに来たいきさつを話し出すと他のスタッフがディレクターにあって欲しいと、電話で呼び出しに行った。
この施設はマリ人で自身も障害のあるのディレクターが起業し、そののちドイツ人が土地を提供してできたそうだ。
しばらく待って彼が来ると、隣接する作業所に案内され、ブバさんの通訳を交えながら、さをりの話もした。
英語を勉強しているキュートな女性と、先ほどの革職人の男性とデイレクターさん、みんな両足が不自由。
あとでブバさんに聞くと、彼らの障害は小さい時のポリオの後遺症だそうだ。
いまでこそWHOにより予防接種が広まったが20年ほど前はそれがなく、町のあちこちで改造車椅子に乗った障害者をみる。
作業所の壁に大きく書かれたミッションは、自立するために働く私たちは物乞いはしない!
誇りを持って、ディレクターさんが説明してくれた。
65人のメンバーが素晴らしいスキルを持って働く意欲に満ち溢れているのに、隣の土産物店だけでは売り上げに限界があり、オフシーズンは材料が買えなくてメンバーがセンターに来ても物を作れない。ついにはセンターのバスをチャーターバスにしてお金を稼ぎ出したり、本来のアートが少なくなりつつあるそうだ。黒板にはフランス語のクラスがあった頃の名残が残ってて、いまはお金が払えなくて先生を呼べない。でも私たちは勉強したい!と杖にすがる様に立ってる皆さんが訴えた。セネガルのセンターに来てるカナダ人の大学生の様に、ボランティアで教えに来てくれる人がいれば本当に喜ばれると思う。
ここのスタッフはミシンも踏めるしセンスもあるので、なにかアイデアを提供できないかと考えている。

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この日はもう6時にもなっていたので革製品のアーティストと洗剤作りの人がいた部屋を写真撮らしてもらったら、タマユラが写った!とても幸せに仕事をしているのだろうと思った。
私は65人のメンバーが楽しくさをりをやっているのをすでに想像してしまっている。

漁師町モプティの喧騒

午後3時、ブバさんがモプティのマーケットに案内するというので、車に乗り出発。
宿からすぐのニジェール川にはまだ洗濯をする女性とひと仕事終えて水浴する女性、泳ぐ子供、馬を洗う男性、船を手入れしている人、そして、目を疑いたかったが、トラックやバス、ジープ、バイクが川の中に半分浸かり、洗車されているのだ!いいんですか?それって?
たしかに車はみんな気持ち良さそうな顔してこっちを見てる様にもみえるけど…。
もうひとつ驚いたのは、けっこうスッポンポンで川に向かって入水して行ってる姿が見えること。後ろ姿で助かったけど…。

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水の中から上がってきた後。トラックやバスが撮れなかったのが残念。


車を降りたのは、モプティのモスクがあるところ。
立派なモスクが風雨にさらされて、毎年メインテナンスはされていても元々の原型を失うので、泥におがくずといった伝統的なものからセメントを混ぜるようになってきたり、海外からの修復支援に頼る様になってきている。
ちなみに、モスクの尖頭部分にある丸い飾りはダチョウの卵らしい。飛ばない大きな鳥に何か幸福を呼ぶような意味があるようだが理解不足で忘れてしまった。

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先に進むと露店が増えだす。車というより、人で埋め尽くされていて道が見えない。
堰き止められた川はドブ川でゴミで溢れる。露天商はそこに住みながら店を構える。
物を売り、そのお金で食べ、疲れれば横になり、川で体を洗い、食事も排泄もその辺りは一緒くたのようだ。

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夏の雨季になると水位が上がるので船の運航がスタートする。そうなるといろんな町からの行商人や買い物客でますますごった返す。

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特産の川魚があちらこちらで取引され、他の町や他の国に売られていく。町は魚のにおいで充満してる。

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木の船は手つくりでさらにその釘も職人さんが横で炭を燃やして鉄を打つ音が響く。

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舟に打たれた釘

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干し魚を乗せた船が荷降ろししている

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箱を開けて魚の分別作業に掛かる

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砂漠地帯から届いた岩石。板状で牛の皮ひもで結わえてある。らくだのキャラバンと船ではるばるたどり着いた

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クォリティーで仕分けして量り売り。粉末、ざらめ、塊、と形状も選べる

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カラバッシ(木の実をくりぬいた入れ物)が並べられてるが、水際はごみ。

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あちらこちらに「ゴミはゴミ箱へ」を意味するイラストの看板が立てられているが、守られてはいない。
川の汚染は計り知れない。しかも彼らは漁師ボゾ族なのだから、魚を売って食べて暮らしている。
乾季のいま、船はほとんど稼働していないので、これでも静かな方のようだ。
たくさんの船が動きだすと人の移動が始まりさらに物流が活発化して賑わうのだろう。
こんなに騒がしいのに怒鳴り合いや喧嘩がない。叫ぶほどの大声だが、みんな平和だ。
このカオス、インドのバナレシとも似ている。人が川と共に生きて、死んでいく。あちらこちらでアラーに祈りを捧げている人がいる。

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赤ちゃんの生存率、35%
ほとんどがマラリアと栄養不足で死んでいく。
だからそこらじゅうに子供が多く、賑やかなのか。

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マリの旅は移動の旅

マリは広い地域に観光地が散らばってるので飛行機移動もあるそうだが、だいたいは私の様に車で移動していく。長期滞在者もいるのだろうが、アフリカは旅行者には高いのでインドのようにはいかない。バックパッカーも大変らしい。
マリの地方のホテルは、メインストリートに面してるわけでなく、どちらかといえば入り組んだ中の、こんなところに?という場所にある。もしくはメインストリート自体が大した道でなく、小さな店屋の隣に突然あったりする。
予約したどのホテルもその町では一番いいとガイドブックが取り上げているけど、どこも安宿風。たぶん質が求められないのだろう。蚊が避けられてエアコン&テレビ&WiFi付きならば五つ星。それで十分満足。

モプティのホテルでは、マリの民芸品があちこちに飾られていて、お土産を買う時の参考になりそうだ。泥染め、藍染、マスク、革の工芸品など。売り子のしつこい土産物屋では見たことのないようなものばかりだ。

宿で作る自炊ご飯も慣れたもので、電熱ポットが本当に役に立っている。
ドイツ製の口の広いポットを鍋として、レトルトご飯をほうりこんで20分。その間に味噌汁もできる。
Amazon.comでコイル状でカップに入れて湯が沸かせるエマーソンとかなんとかいう物を買ったが、電圧用コンバーターを付けても相性が悪かったのか10日程で壊れてしまった。
ダカールのフランス系スーパーマーケットでこのポットを見つけ、16,000CFA($1=460CFA) で迷わず購入!
ソケットもアフリカ向けなので、アダプターもコンバーターも使わず、すんなりコンセントにさせるのが旅行者にとってはとても嬉しい!たぶんこの気持ちはわかってもらえないと思うけど。

IPadの充電なんてたいそうなことで、まずコンセントにアフリカ用ソケットのアダプター,次に重いコンバーター、次にUSBケーブル、次にアップル仕様のアダプター、で最後に本体。
まるで男の子のレゴ遊びか電車連結ごっこのよう。

観光客のいない今の時期、朝食で顔を合わすのは、アフリカ人、ヨーロッパ系、中国人のビジネスマンやNGO関連の人たち。ここのホテルはレストランが屋上になっていて、隣近所の人たちが屋上に寝起きしているというのに、その近くで私たち外国人が朝食をとってるのはなんだか変な光景だ。

マルシェ

大きな市(マルシェ)は、曜日によって開かれる町が決まっている。
日曜市が開かれてる村に通りかかった。

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明日はジェンネという町に移動する市。車から降りて少し歩いてみることにした。
私はお腹をかばうため、何もストリートフードには手を出さないでいるが、かなり美味しそうな香りが漂ってくる。
串刺し肉のバーベキューや、魚の唐揚げ。
ブバさんは干し魚を選んで揚げてもらっていた。
でも、おばさん、包んでくれる袋がその辺に転がってるコンクリート袋って!

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小さな子供を背負った女性がいっぱいいる。遠くから買い物にきた人も多い。
服の色がとても鮮やか!
バマコの町で見るものと違い、エスニックな空気が漂うのはなぜ?

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後でわかったが、この時期に移住してきてる遊牧民族フラニたちの衣装は、マリ北部の影響があり、どこかモロッコ風で、モンゴルにもありそうな色使いで、私の好きな毒っ気のあるピンクや紫がふんだん!
もっと写真撮っていればよかった…。(後悔)

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フラニ族は北方の人なのでちょっと顔がアラブっぽい。


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フランスパン屋さん。これだけは美味しい!

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古タイヤ屋さん。

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さて何屋さんでしょう?

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ヒントは、ナイロン袋をほぐして…量り売り。

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答えは、ロープを作る資材屋さん。自分で編んでね。

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コーラナッツは元祖コカコーラの原料にも使われた覚醒作用もある嗜好品。常に水で湿らせるため水を振りかけてる。買うときは湿った葉に包んで売ってる。

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買い物帰りの女性たち。



さて、この日の6時間におよぶロングドライブはさらに続き、フラニ族が枯れた広大なコメ作地帯をゆーっくりと一人で牛や羊の群れと歩いているのがみえる。この暑さの中、気が遠くなりそうな光景。陽炎の中で溶けていくんじゃなかろうか。

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車内はもうゆるゆるのエアコンでは全く効かない。暑い!

トラックが増えだした。
薄汚れた街に入っていくと、川が目の前に広がり、川と共に生活する人々の街、Moptiに着いた。

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ルーミン

Author:ルーミン
マンハッタン・アッパーイーストサイドにあるクラフトスタジオ「LOOP OF THE LOOM」では、誰の心をも自由にする不思議なアート、SAORI手織りアートやフェルティングのクラスを受講できます。自己表現と自己発見の喜びを知った時の感動が私の原動力です。その感動をシェアできるたくさんの仲間がスタジオにはいます。(Loom とは英語で織り機のこと)

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